https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/640a5b0548a6f6eadeb22a162064ae4ab62452c
https://i.imgur.com/SC90zFI.jpeg
なぜなら、加害者の供述のみで結論が下される背景には、事態を早期に収束させ、責任の所在を曖昧にしようとする構造的な力が働いているからだ。調査を尽くさぬまま「不可抗力」として片付けることは、制度や企業を守るための最も安易な手段となる。ガレージに保管され続けるその車両は、検証という名の再審を待ち続ける、沈黙の証言者なのだ。
【白倉博幸さん・裕美子さん/北海道在住】
<白倉さん夫妻の訴え>
4月6日、法務省刑事局宛てに、「危険運転致死傷罪等における数値基準導入について」と題した意見書(以下)を送らせていただきました。
20260406危険運転数値基準等に関する意見書.pdf – Google ドライブ
この書面にも記した通り、「危険運転致死傷罪」については、これまで多くの事案で適用の困難さが指摘されてきました。それだけに、明確化を図るための見直しが検討されていることについて、私たちは被害者の立場として一定の理解を示しています。
しかし、数値基準の導入については、制度の本質を損なうおそれがあり、慎重な検討が必要であると考えています。数値基準の前に、その前提となる証拠収集体制や運用が伴わなければ、実効性を欠く制度となりかねないからです。
今でさえ「危険運転」での起訴や判決を求めて声を上げ、大変な思いをしている被害者遺族が大勢いるのに、今回の法案が通ってしまうと多分もっと増えるでしょう。
現実の交通事故は、飲酒、速度超過、信号無視、注意力低下、整備不良など、複数の危険要素が重なって重大な結果に至る事案が多数存在します。ひとつの「類型」にあてはめ、その数値で判断できるものではないのです。
今回、私たちの会が提出した「意見書」の内容については、上記ファイルをご覧ください。本当は、昨年、法制審議会で議論されている真っ最中に出したかったのですが、体調を崩して入院していたこともあり、遅れてしまいました。
アルコールの数値基準等の問題については、飲酒ひき逃げ事故でお子さんを亡くされた当会会員に改めて語っていただくこととし、私からは、(3)の『複数の危険が重なった場合の評価(複合的危険性の条文化)』について、娘の事故の経験を踏まえてお話したいと思います。